上田商店ニュース
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WEB版 上田商店ニュース
「大化」以来、248番目の「元号」が公表されます
暖かい日が多くなり、いい季節になりました。いよいよ繁忙期に突入、例年以上に盛り上がって欲しいものです。
「平成」も残りわずかになりました。バブル崩壊から失われた10年、そしてデフレスパイラル。また、数多くの想像を絶する規模の自然災害にも見舞われました。明るいニュースもありましたが、何か暗いイメージの時代だったような気がします。4月1日には「新元号」が公表されます。平和で穏やかな良い時代であるよう祈るばかりです。
今回も、様々な情報を持ち寄り話し合いました。
今回も他業種情報を含め提案をまとめました。
「衣替えしない」女性が4割
「衣替えをしていますか?」という質問に対し、一般女性の41%が「していない」と答えた。収納アドバイザーは、最近では「衣替えしない」人が増えている。そのまましまうのは、洋服を傷める原因、冬は汗の量は少ないが、皮脂は冬でも分泌されている。皮脂が付いた部分は汚れや黒ずみの原因になるし、虫食いの心配もある。一度着た洋服は洗うか、クリーニングに出してから収納するのが鉄則。…だという。
女性の方が男性よりクリーニングに出す“キッカケ”が少ないように感じる。しかし、その量は女性ものの方が圧倒的に多い。業界の生き残りへの狙い目は、女性ものの取り組みが重要だと思う。
おしゃれ着洗い
おしゃれ着洗いにウンザリ…。という20代後半のOL
『雑誌に載っているような服は、70%以上が「ドライマーク」。おしゃれ着洗い用の洗剤で手洗いしてますが、すごく大変です。どうしていますか?』応答は『初回はクリーニング屋さんの「高いコース」に出すしかないかもね。普通のコースだと家で洗うのと変わらないですし。』とか『家で洗って大丈夫なのは石油系化学繊維。レーヨンなどの半合成繊維は、本当はクリーニングですが、値段と相談して区別しています。』です。
手間暇を惜しむ若い女性が多い。手軽に「クリーニングに出そうよ。」という方向に持っていけないものか。また“クリーニングに出したくない理由”を解決していくことが肝要だと思う。
定額制サービス
『広がりをみせる定額制サービス。月会費1万6千円で提携したエステ店や美容室なら何回でもシャンプー・ブローを受けられる。サロンを運営する会社(東京・港)によると、昨年11月、通い放題コースを設けたところ利用者が急増。平均利用回数は月9回。2月には170店に拡大。大阪、名古屋に展開し、年内には1,000店体制を目指すという。
美容室にとってもメリットは大きい。利用ごとに料金が支払われ、優良顧客の獲得や別にカットやカラーを頼む客も多い。市場の縮小傾向が続く中、定額制は美容室の新しい活路の1つとなりそうだ。』
クリーニングと似た面が多い美容室が定額制で支持を集めている。若い世代の取り込みや利用者が喜ぶ、裾野が広がるようなサービスがありそうに思う。たとえば“シミ抜きのみ”や“仕上げのみ”などのインスタントサービスなど色々ありそうに思う。
殺菌&消臭&除湿
『スニーカーは、水洗いが一般的だが、実は水が大敵。色落ちやシミの原因になる。最近は、水を使わずに汚れを落とせるアッパー用洗剤が人気だが、ニオイは消臭剤でごまかすしかなかった。
そんな中、水を使わず15分でニオイ対策が完了するシューズクリーナー<29,160円(税込み)>が話題だ。紫外線がニオイの原因菌を含む雑菌を99.9%殺菌。除湿にも使えるから、半日以上かかる除湿時間を大幅に短縮できる。』
取次店店主が労組結成
『クリーニングチェーンの店舗を経営するオーナーらが、労働組合を結成した。経営の裁量が乏しい「名ばかりのオーナー」だとして、契約を結ぶ会社に、営業日を決める自由や年間保証額の引き上げを求めている。労組を結成したのは、東京都内や千葉県に約20店舗を展開する会社で店舗オーナーをしている数人だ。
NPO法人代表は、業界でこうしたオーナー制が広がっていると指摘する。そして「人手不足を背景にできるだけ長く働かせたり、人員募集を店舗にさせ会社の負担を軽減する意図がある。ミスがあった場合の責任を店舗に押し付けるチェーン店もある」と話す。』
業界全体のイメージがさらに悪化する。接客に課題をかかえる中、人手不足も重なり、悪循環に陥りそうに感じる。人の比重が大きい業界、雇用面での見直しも重要だと思う。
キャッシュレス化に拍車
『もともとITベンチャー系からスタートしたQR決済。そこに大手IT系や銀行系が加わり、実に多くのサービスが始まっている。今年は「ゆうちょペイ」やメガバンクの「Bank Pay」が開始予定。また、コンビニ独自の決済サービスも登場するなど、新たな動きがある。
現金以外の電子マネーによる給与支払いも進んでおり、来年のオリンピックイヤーに向け、益々キャッシュレス化に拍車がかかりそうだ。』
多種・多様で分かりにくいが、キャッシュレス化は拡大の一途。注視していくことが大切だと思う。
バイトテロ
『最近、マスメディアや媒体で盛んに取り上げられている“不適切動画”。アルバイトなどの従業員が悪ふざけを行い、動画共有サイトにアップロードする行為「バイトテロ」(和製外来語)は、海外を含め社会問題となっている。
「バイトテロ」が原因で破産した会社や莫大な被害を被った会社もあり、法的な責任問題も発生している。』
店のイメージを落とすモノやコト。顧客から預かった品物を使ったいたずら動画の投稿など、業界も「バイトテロ」への何らかの対応、対策が必要ではないかと思う。
バイオマス
日本のCO2削減目標は、2030年の排出量を2013年比26%削減。廃棄物関連では、プラスチック・ポリエチレン製品全製品の全てをバイオマス50%にするか、半分を100%にする必要がある。《バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性成分源で化石資源を除いたもの》
数年前から企業は、レジ袋やパッケージ、インクに植物由来の原材料を使用するなどの取り組みを行なっている。
クリーニング業界にも次第に影響してくるのは必然。逆に、早めの取り組みでイメージ戦略としてアピールできるのではないかと思う。
改正労働基準法施行
『労働基準法の改正によって、有給休暇の制度が見直され、4月1日から、年10日以上の有給休暇の取得権利がある従業員に対して、会社は最低5日以上の有給休暇を取得させることが義務付けられる。この制度は、会社の大小に関係なく、すべての企業において適用される。』
働き方改革で老舗の旅館は「売り上げ増、コスト減、従業員への還元」三位一体戦略で成功している。経営情報の透明性を高めて、現場の1人ひとりに当事者意識と危機感を持たせたことが改革推進力になったらしい。